freee MCPとは?できること・設定手順とClaude連携の始め方【2026年最新】
会計ソフトの画面を開いて入力する。この当たり前だった作業が、AIへの指示で完結する段階に入りました。freeeが公式のMCPサーバーを公開したことで、AIエージェントからfreeeの各種APIを直接操作できるようになったためです。
本記事では、freee MCPの仕組みとAgent Skillsとの役割分担から、対応している業務領域、リモート接続とローカル起動それぞれの設定手順、経理業務での使いどころ、権限設計とつまずきやすい点までを、公式ドキュメントの情報をもとに整理します。導入判断と社内展開の材料としてお読みください。
| 確認したいポイント | 結論 | 詳細 |
|---|---|---|
| freee MCPとは? | AIからfreeeを操作するfreee公式のMCPサーバー | 2026年3月にApache-2.0のOSSとして公開され、会計・人事労務・請求書などのAPIをAIから呼び出せます。 |
| 何ができる? | 取引の登録や請求書作成、帳票の参照ができます | 会計・人事労務・請求書・工数管理・販売・IT管理・サインの各APIに対応し、参照から作成・更新まで行えます。 |
| どう設定する? | リモート接続かローカル起動の2通り | リモートはURLを登録するだけ。ローカルはfreeeアプリを登録し、コマンドで初期設定を行います。 |
| 安全に使える? | 権限を絞り、確認の工程を残せば使えます | OAuth 2.0で認証し、アプリ登録時に権限を選べます。まず参照のみで試し、書き込みは段階的に広げます。 |
この記事でわかること
- freee MCPの仕組みと、Agent Skillsとの役割分担
- 対応している業務領域と、実行できる操作の範囲
- リモート接続とローカル起動、それぞれの設定手順
- 記帳や請求書作成など、経理業務での具体的な使いどころ
- 権限設計の考え方と、つまずきやすい点への対処
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freee MCPとは|AIエージェントからfreeeを操作する公式の仕組み
最初に、freee MCPが何を実現するものなのかを整理します。ここではMCPという規格の位置づけ、freee-mcpの概要と公開の経緯、内部の役割分担という3点を確認します。仕組みを理解しておくと、設定でつまずいたときの切り分けが早くなります。
MCPという規格の位置づけ
MCP(Model Context Protocol)は、AIアシスタントと外部ツールを接続するためのオープンな規格です。AI側とサービス側の接続方法を共通化することで、個別に連携を作り込む必要がなくなります。
これまで業務システムとAIをつなぐには、APIの仕様を調べ、認証を実装し、呼び出し処理を作る必要がありました。MCPに対応したサーバーが提供されていれば、AIツール側に接続先を登録するだけで利用できます。
この規格に対応するサービスが増えたことで、AIが業務システムを直接操作する構成が現実的になりました。SaaSの側も、人が画面を操作する前提から、AIから呼び出される前提へと設計を広げつつあります。
freee-mcpの概要と公開までの経緯
freeeは2026年3月2日、AIエージェントからfreeeの各種APIを直接操作できるMCPサーバー「freee-mcp」をOSSとして公開しました。ライセンスはApache-2.0で、GitHub上で誰でもソースコードを確認できます。
公開時点では、freeeが2018年から提供してきたPublic APIをベースに、会計・人事労務・請求書・工数管理・販売など約270本のAPIをMCPツール化したと発表されています。対応範囲はその後も拡張が続いています。
もともとはfreeeのエンジニアが個人的にOSSとして開発・公開していたものを、公式が引き継ぎ、継続的な保守と機能拡充を行う体制になりました。npmパッケージとしても公開されています。
出典:freee株式会社「AIエージェントからfreeeの基幹業務を操作可能にするMCPサーバー『freee-mcp』をOSSとして公開」
MCPサーバーとAgent Skillsの役割分担
freee MCPは、MCPサーバーとAgent Skillsという2つの要素を組み合わせて使う設計になっています。MCPサーバーがAPIの呼び出しと認証、リクエストの検証を担い、Agent SkillsがAPIリファレンスと操作の手順をAIに渡します。
この分担には理由があります。AIが正しいエンドポイントとパラメータを選ぶには、APIの仕様を知っている必要があります。Agent Skillsが必要な部分だけを段階的にAIの文脈へ渡すことで、精度を保ちながら扱う情報量を抑えられます。
実際の流れは、AIがAgent Skillsからリファレンスを取得し、MCPサーバーのツールでAPIを実行し、結果を整形して返すという順序になります。Agent Skillsを入れずにMCPサーバーだけを使うと、操作の精度が落ちやすくなります。
freee MCPでできること
対応範囲を具体的に確認します。ここでは対応している業務領域、実行できる操作の種類、事業所の切り替えなど管理系の機能という3点を整理します。参照だけでなく、作成や更新まで実行できる点が前提になります。
対応している業務領域
公式リポジトリによると、対応している領域は会計、人事労務、請求書、工数管理、販売、IT管理、そしてサイン(電子契約)です。バックオフィス業務の主要な領域がひととおり含まれています。
領域ごとに参照できる内容は異なります。会計であれば取引、勘定科目、取引先、請求書、経費申請など。人事労務であれば従業員、勤怠、給与明細、年末調整などが対象になります。
なお、サイン(電子契約)は専用のコマンドで利用する構成になっており、提供方式が他の領域と異なります。利用を検討している場合は、最新の対応状況を公式の案内で確認してください。
実行できる操作の種類
APIツールはHTTPメソッドごとに整理されており、シンプルな構成になっています。取得、新規作成、更新、部分更新、削除、そしてエンドポイント一覧の取得という6つが基本です。
指定したパスは、OpenAPIスキーマに対して自動で検証されます。存在しないエンドポイントや誤ったパラメータはサーバー側で弾かれるため、AIが誤った呼び出しをそのまま実行する事態を抑えられます。
つまり、読み取りだけでなく書き込みも可能です。この点は利便性であると同時にリスクでもあるため、どこまで許可するかは権限の設定で制御する必要があります。
事業所の切り替えなど管理系の機能
実務で重要になるのが、複数事業所への対応です。現在の事業所を確認する、切り替える、一覧を取得するといった操作がツールとして用意されています。
リクエストに事業所のIDを含める場合、現在選択している事業所と一致している必要があります。一致しない場合はエラーになるため、複数の法人を扱う環境では最初に確認する習慣をつけてください。
このほか、認証の実行と状態確認、認証情報のクリア、現在のユーザー情報の取得といった管理ツールも含まれます。エージェント型のAIを業務に組み込む考え方はAIエージェントとは?仕組みと業務への組み込み方で扱っています。
導入前に確認しておくこと
設定に入る前に、前提条件を整理します。契約と権限、接続方式の選択、対応するAIツールという3点を確認してください。特に接続方式の選択は、後の運用の形を大きく左右します。
前提となる契約と権限
freeeのアカウントと、対象となるプロダクトの利用契約が前提になります。あわせて、どの範囲のデータにアクセスさせるかを決めるため、社内の承認を先に取っておくとスムーズです。
経理データは機密性が高く、内部統制の対象にもなります。AIから操作できる状態にすること自体が、監査上の論点になる場合があります。情報システム部門と経理部門の双方に事前に共有してください。
また、事業所単位でのアクセス制御が必要かどうかも確認します。グループ会社を複数扱う環境では、担当者ごとに見える範囲を分ける設計が必要になることがあります。
リモート接続とローカル起動の選び方
接続方式は2通りあります。freeeがホストするリモートのMCPサーバーにURLで接続する方式と、自分の環境でMCPサーバーを起動する方式です。
手軽に始めたい場合はリモート接続が向いています。ローカルへのインストールが不要で、AIツール側にURLを登録するだけで利用を開始できます。公式でも推奨されている方式です。
一方、権限を細かく絞りたい場合や、通信経路と実行環境を自社の管理下に置きたい場合はローカル起動を選びます。統制要件が厳しい環境では、こちらを前提に検討してください。
対応するAIツール
利用できるAIツールは複数あります。チャット形式のデスクトップアプリ、コーディング用のCLI、業務向けのエージェント、エディタ統合型のツールなどから接続できます。
コーディングエージェント向けには、MCPサーバーとAgent Skillsをまとめて導入できるプラグイン方式も用意されています。コマンド2つで設定が完了するため、開発者が使う場合はこちらが早道です。
どのツールを社内標準にするかは、対象となる業務と利用者の役割で決めてください。全社的な推進の設計はAI導入を成功させる進め方と社内推進体制の作り方で解説しています。
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設定手順①|リモートMCPで接続する
まずは手軽な方式から見ていきます。カスタムコネクタの追加、認証と事業所の選択、URLの確認という3つの工程です。作業自体は数分で終わりますが、URLの確認だけは慎重に行ってください。
カスタムコネクタを追加する
AIツール側の設定画面から、カスタムコネクタを追加します。名前を任意で設定し、接続先としてfreeeが公開しているリモートMCPサーバーのURLを入力します。
デスクトップアプリの場合は、カスタマイズの項目からコネクタの追加に進む構成になっています。ツールによって画面名は異なるため、各ツールの案内に従って設定してください。
登録が完了すると、AIとの会話の中でfreeeの操作を依頼できるようになります。まずは認証状態の確認から試すと、接続が成立しているかを判断しやすくなります。
認証と事業所を確認する
初回の利用時には認証が求められます。freeeのアカウントでログインし、AIツールからのアクセスを許可する流れです。
認証が完了したら、現在選択されている事業所を確認します。複数の事業所を扱っている場合、意図しない事業所が選ばれた状態で操作すると、誤ったデータを参照したり登録したりすることになります。
作業を始める前に事業所を明示的に指定する習慣をつけると、この種の事故を防げます。特に月次処理など影響の大きい作業では必須の確認です。
接続先URLの正しさを必ず確認する
リモート接続で最も注意すべきなのが、接続先の確認です。freee公式以外のURLを登録しないよう、公式リポジトリや案内ページに記載された表記と一字ずつ照合してください。
MCPサーバーは認証情報を扱い、会計データにアクセスします。誤ったサーバーに接続すれば、そのまま情報の流出につながります。社内で共有する手順書にも、正しいURLを明記しておくべきです。
出典:freee公式リポジトリ「freee/freee-mcp」(GitHub)
設定手順②|ローカルでMCPサーバーを起動する
権限を細かく制御したい場合の方式です。アプリの登録、初期設定コマンドの実行、AIツールへの設定追加、Agent Skillsの導入という4つの工程で進めます。Node.jsが動く環境があれば、手順どおりで完了します。
freeeアプリケーションを登録する
最初に、freeeの開発者向けページで新しいアプリケーションを作成します。コールバックURLを指定し、発行されるClient IDとClient Secretを控えておきます。
このとき、必要な権限にだけチェックを入れます。ここで選んだ範囲がそのままAIから操作できる範囲になるため、最小限から始めるのが原則です。後から広げることはできます。
Client Secretは認証情報にあたるため、取り扱いに注意してください。チャットツールで共有したり、リポジトリに含めたりしないよう社内で周知しておきます。
セットアップコマンドを実行する
ターミナルから初期設定のコマンドを実行すると、対話式のウィザードが起動します。認証情報の設定、OAuthによる認証、事業所の選択までを順に案内してくれる構成です。
認証はOAuth 2.0とPKCEの組み合わせで行われ、トークンは自動で更新されます。都度ログインし直す必要はありませんが、認証状態は確認できるようになっています。
途中で失敗する場合は、コールバックURLの設定とClient IDの入力内容を見直してください。この2つが原因であることがほとんどです。
AIツール側に設定を追加する
ウィザードが出力する設定を、AIツールの設定ファイルに追加します。MCPサーバーとして起動コマンドを登録する形式で、内容はそのまま貼り付ければ動作します。
デスクトップアプリの場合、設定ファイルの場所は環境によって異なります。配布形態によってパスが変わるため、ウィザードが検出した場所を使うのが確実です。
設定後はアプリを再起動し、接続されているかを確認します。認証状態を尋ねる指示を出して応答が返れば、正しく設定できています。
Agent Skillsを導入する
MCPサーバーだけでなく、Agent Skillsもあわせて導入します。APIリファレンスと操作手順が読み込まれることで、AIが適切なエンドポイントを選べるようになります。
デスクトップアプリでは、公式が配布しているファイルをダウンロードしてアップロードする形式です。コーディングエージェントでは、専用のコマンドで導入できます。
Agent Skillsには領域ごとのリファレンスが含まれており、会計や人事労務など主要な領域は特に充実しています。導入の有無で操作の正確さが変わるため、省略しないでください。
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経理業務での使いどころ
設定が終わったら、どの業務に当てるかを考えます。ここでは記帳、帳票の作成、レポートの参照という3つの用途を取り上げます。まずは影響の小さい参照系から試すのが安全です。
取引の登録と記帳
入金や支出の内容を自然な文章で伝えると、勘定科目や税区分を判断したうえで登録できます。画面を開いて項目を1つずつ入力していた作業が、一度の指示に置き換わります。
精度を上げるコツは、過去の類似データを参照させることです。「先月の同じ取引先の処理を参考にして」と伝えると、勘定科目や部門の指定が実態に沿ったものになります。
ただし、登録された内容は必ず確認してください。判断が難しい取引ほど誤りが起きやすく、決算期に修正が必要になると手間が大きくなります。
請求書や見積書の作成
取引先の登録から帳票の発行までを、一連の流れとして依頼できます。明細を1行ずつ入力する作業がなくなるため、月末の請求業務にかかる時間を圧縮できます。
こちらも、過去の帳票を参照させる方法が有効です。品目、数量、単価、税率といった項目を毎回説明しなくても、前回と同じ形式で作成できます。
発行前の確認は人が行う運用にしてください。金額や宛先の誤りは取引先に直接影響するため、自動発行まで任せる設計は避けるのが無難です。
帳票やレポートの参照
月次の状況を確認する用途にも使えます。損益の推移、未回収の請求書、部門別の集計などを、質問する形で取り出せます。
この用途は書き込みを伴わないため、リスクが低く導入初期に向いています。まずは参照だけで運用し、精度と使い勝手を確かめてから範囲を広げる進め方が現実的です。
業務全体の効率化という観点は、AIを活用した業務効率化の進め方とツール選定のポイントでも整理しています。
安全に使うための権限設計
会計データを扱う以上、統制の設計は避けて通れません。権限の絞り込み、段階的な展開、確認工程の維持という3点を押さえてください。便利さと引き換えに統制を緩めない設計が求められます。
付与する権限を絞る
アプリを登録する際に選択した権限が、そのままAIから操作できる範囲になります。業務に必要な領域だけを選び、使わない領域は最初から外しておくのが基本です。
たとえば経理業務で使うのであれば、人事労務の権限は不要なことが多いはずです。給与や個人情報に関わる領域は、必要性が明確でない限り含めないでください。
利用者ごとに別のアプリを登録し、役割に応じて権限を変える方法もあります。全員が同じ範囲にアクセスできる状態は、統制上の指摘を受けやすくなります。
読み取り専用から始める
導入初期は、参照系の操作だけで運用することをおすすめします。書き込みを許可しなければ、誤った指示が出てもデータが壊れることはありません。
この期間に、AIがどの程度正確に業務を理解できるか、どのような指示で誤りが起きるかを把握します。ここで得た知見が、書き込みを許可する範囲を決める材料になります。
対象を広げる際も、影響の小さい業務から順に進めます。取引の登録、請求書の作成、支払処理といった順で、影響度に応じて段階を分けてください。
確認と承認の工程を残す
AIが作成したデータをそのまま確定させる運用は避けます。登録内容を人が確認し、承認したうえで確定する流れを維持してください。
登録後に確認用の画面へのリンクが返る仕組みを活用すると、確認作業の負担を抑えられます。二重チェックの体制を崩さずに、入力の手間だけを減らす形が理想です。
社内ルールの整備については、生成AI利用時の情報漏えい対策と社内ルールの作り方にまとめています。
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つまずきやすい点と対処
導入時に相談が多い箇所を整理します。事業所の不一致、認証まわり、意図しない書き込みという3点です。多くは設定の確認で解決できる内容です。
事業所が一致しないエラー
リクエストに含めた事業所のIDが、現在選択されている事業所と異なるとエラーになります。複数の法人を扱っている環境で最も起きやすいつまずきです。
対処は単純で、作業前に現在の事業所を確認し、必要であれば切り替えてから実行します。会話の冒頭で事業所を指定する運用にしておくと、混乱を避けられます。
なお、事業所の指定が不要なAPIもあります。エラーが出た場合は、どのエンドポイントを呼んでいるかを確認すると原因を特定しやすくなります。
認証が通らない・切れる
設定直後に認証が通らない場合、まず確認するのはコールバックURLです。登録したアプリ側の設定と、セットアップで指定した内容が一致している必要があります。
Client IDやClient Secretの入力ミスも典型的な原因です。前後の空白が混ざっているだけでも失敗するため、貼り付け内容を見直してください。
トークンは自動で更新される仕組みですが、認証情報をクリアするツールも用意されています。状態が不安定な場合は、一度クリアして再認証するのが早道です。
意図しない書き込みが発生する
指示があいまいだと、確認のつもりが登録まで実行されることがあります。「確認だけして」「登録はしないで」と明示するだけでも、誤操作は大きく減ります。
根本的な対策は、権限の設定です。参照しか許可していなければ、指示が不明確でも書き込みは発生しません。運用ルールより先に、設定で防ぐ設計を優先してください。
万一のために、いつ誰がどの操作を行ったかを追える状態にしておくことも重要です。監査の観点でも、記録が残る運用が求められます。
業務プロセス全体へ広げる
freee単体の操作にとどめず、他の業務と組み合わせると効果が大きくなります。他システムとの連携、定型業務の自動実行、自社向けの拡張という3点を取り上げます。MCPに対応したサービスが増えるほど、組み合わせの幅は広がります。
他システムと組み合わせる
MCPは共通の規格であるため、対応しているサービス同士を同じAIから扱えます。顧客管理や案件管理の情報と会計データを突き合わせる、といった処理が1つの流れで実行できます。
たとえば、案件情報から請求内容を組み立てて帳票を作成する、入金状況と照らして未回収を洗い出す、といった作業が該当します。従来はシステム間の連携開発が必要だった領域です。
組み合わせを増やすほど、AIに渡る情報も増えます。どのサービスを接続するかは、必要性と情報の機密度を踏まえて選んでください。
定型業務を自動で実行する
毎月同じ手順で行う処理は、指示を定型化しておくと再現しやすくなります。月次の集計、未回収の一覧作成、定期請求の準備などが対象になります。
自動化の対象は、手作業で数回試して安定した手順に絞るのが安全です。判断が揺れる業務をいきなり自動化すると、確認作業のほうに時間を取られます。
また、自動実行の範囲を広げるほど、記録と確認の仕組みが重要になります。何が実行されたかを後から追えるようにしておいてください。
自社の要件に合わせて拡張する
公式のMCPサーバーはOSSとして公開されているため、内部の実装を確認できます。自社の統制要件に合わせて動作を確認したり、必要に応じて独自の仕組みを組み合わせたりする余地があります。
既製の機能だけでは要件を満たせない場合、社内システムとの連携部分を自社で構築する選択肢もあります。判断の目安は、対象業務の量と、満たせない要件の重さです。
構築を伴う場合の進め方や費用感については、AI開発とは?進め方の流れ・費用相場・開発会社の選び方で整理しています。
まとめ|freee MCPは権限設計とあわせて導入する
freee MCPは、AIエージェントからfreeeの各種APIを操作できるようにするfreee公式のMCPサーバーです。2026年3月にOSSとして公開され、会計・人事労務・請求書・工数管理・販売・IT管理・サインといった領域に対応しています。
設定はリモート接続とローカル起動の2通りがあり、手軽に始めるならリモート、統制を重視するならローカルという使い分けになります。いずれの場合も、Agent Skillsをあわせて導入することで操作の精度が上がります。
そして、会計データを扱う以上、権限設計は導入と同時に整える必要があります。付与する権限を絞り、参照系から段階的に広げ、確認と承認の工程を残す。この3点を設計しておけば、利便性と統制を両立できます。
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